かくれ里

火曜日, 6月 29, 2021

木材高騰の影響

 

日本は国土の3分の1が森林の国だ。かって、第二次世界大戦中の軍事需要、戦後の復興需要で木が切り倒され、山が荒廃した時期もあったが、その後、植林された木が成長して今、本格的に利用の適齢期になっている。  

ところが、長年輸入木材に頼ってきたこともあって、林業に従事する人が減って、高齢化が進んでいる。さらに住宅の設計も輸入木材の特性に合わせた造りになっているのだ。

 世界的に木材の価格が上がっている。日本では、新築の住宅の60%が木造だが、国内の住宅建築の現場への影響が広がっているそうだ。このため大手の住宅メーカーの間では、値上げに踏み切る動きが相次いでいるという。

 世界的な木材高騰の最大の原因は、アメリカで住宅建築が増えているからだ。今、国産の木材の価格も上がっているようだが、国は今回の事態をきっかけに、国産の木材を安定して調達する仕組みが作れないかの取り組みを進めようとしている。