かくれ里

日曜日, 3月 06, 2022

IPCCの最新報告

 IPCCは国連の機関で、「気候変動に関する政府間パネル」と訳されている。世界195の国と地域が参加していて、およそ5年ごとに報告されているが今回は第6次の報告だ。

 この報告書によると、気候変動は想定より低い気温上昇でも想定以上に深刻な影響を与えるようだ。温暖化に歯止めがかけられないまま気温上昇が続けば、陸上に住む生物種の半分は絶滅の危機にさらされる。根本的な対策は、温室効果ガスの排出をできるだけ早急に削減するだけだ。

 これまでのところ、温室効果ガスの排出により世界の平均気温は1.1℃上昇している。しかし、この程度の気温の上昇でも予想よりもはるかに広範囲にわたり深刻であるという。

 気候変動は全人類に影響を及ぼすが、誰もが平等に影響を受けるわけではない。原因をつくりだしているのは先進国と言われる国々で、大きな影響を被るのは少数民族や先住民といった人々や、武力闘争などの影響を受けた人々であり、いちじるしく不公平だとしている。