かくれ里

木曜日, 6月 05, 2025

HTV-X

 

日本の宇宙船補給機「コウノトリ」は2009年の1号機から2020年の9号機までの補給ミッションを完遂した。7号機では小型のカプセルでISSから物資を持ち帰ると言うミッションを成功させた。 

ISSへの補給ミッションは後継機となる新型補給機HTV-Xに引き継がれることになった。HTV-Xでは積み込める物資も増え輸送能力を強化して利便性の向上を目指している。加えて、月周回拠点の「ゲートウェイ」への物資補給にも活用の検討も行っており、必要な技術の実証も行っていく。 

初号機の打ち上げは2024年初頭に予定されていたが、H3ロケットの打ち上げ失敗によって延期されているが、 2025年中には打ち上げるようだ。HTV-XはISSから離脱後も、一定期間(最長1年半)軌道上にとどまり、他のミッションを行えるようになる。 

メカニズムの面では、従来の電気/推進モジュールが「サービスモジュール」として統合され、「コウノトリ」に搭載されていたメインエンジンは廃止され、120Nの姿勢制御クラスター×24基のみで飛行を行う形になる。