かくれ里

火曜日, 11月 14, 2006

いのち

 僕は、蝿や蚊のような小さな虫でも出来るだけ殺さず追い払うようにする。又、雑草などもなるべく抜かずにおきたい方である。

 先日、孫の裕果が、小さな虫が動いているのを見て、指をさして知らせてきた。僕は、いつものように手で追い払いながら「裕果、小さい虫でもいのちがあるのだから殺してはだめだよ」と言うと、「うん、園長先生が言っていた」と返した。その言葉を聞いて、嗚呼、裕果の幼稚園ではちゃんとした教育をしてくれているんだ、と思うと、何か暖かい物がこみ上げてきた。

 近頃、幼児虐待による殺人や、いじめによる自殺問題が話題になることが多い。何故、そんなにいのちを粗末にするのだろうか。事件が起きてから、いのちの大切さについて論議することも多いが、本当は、子供が物心付いたときから、いのちの大切さを教えなければならない。親も、教育現場の先生たちも、もう一度原点に戻って考える必要があるのではないだろうか。