かくれ里

月曜日, 3月 03, 2008

石炭


 石炭は、古代の植物が地中に埋もれ、長い期間をかけて変質(石炭化)して出来た物質である。古くから燃料として使われてきており、「黒いダイヤ」と呼ばれていた。 

 その石炭の価格が石油に続いて高騰している。スポット価格は1年前の2.5倍にも達し過去最高価格を更新中とのことだ。原因は、発電用燃料として石油からの乗換えや、振興国での需要の増加に加え、大産地のオーストラリアの水害が追い討ちをかけているようである。

 わが国は、国内消費量の99%以上を輸入に依存しているが、その6割がオーストラリア産だ。オーストラリアは大雨による被害の復旧にめどが立っていないという。オーストラリアと並ぶ主要輸出国の中国も、国内での需要が増えて、日本への輸出量は半減しているそうだ。

 電力各社は、「このままだと家庭の電気料金にも反映ささねばならないだろう」と言っている。鉄鋼業界は、鉄鉱石の高騰と重なって、鋼材価格に転嫁しようと自動車メーカーなどに値上げを要請中とのことだ。