かくれ里

土曜日, 1月 30, 2010

ハイチ共和国


 1月12日にハイチ共和国で起こった地震は、その規模の大きさや地質の脆弱さから空前の被害となった。死者の数は10万とも20万ともいわれている。

 ハイチの政情は長年不安定な状態が続いていて、災害に対する備えが出来てなかったようである。建設業界では手抜き工事が蔓延していて、建物はほとんどが倒壊してしまった。ハイチ政府は非常事態宣言を発しているが依然混乱状態が続いているようだ。

 ハイチでの地震発生を受けて、各国から救援の手が差し伸べられているが、災害の規模が大きすぎて並大抵では元には戻れないだろう。日本政府も500万ドルの無償援助や、援助物資の供与と自衛隊による人的支援も行っている。

 29日の鳩山由紀夫首相の施政方針演説では、「いのち」の大切さを語っていたが、ハイチでは多くの命が失われた。怪我をした人たちも医療の手が届かず、さらに死者の数が増えることだろう。この国が立ち直るにはかなりの年月が必要であろう。