かくれ里

水曜日, 4月 21, 2010

駅弁


 JRが旧国鉄時代の旅行には、各地の停車駅で駅弁を買って食べるのが楽しみのひとつだった。全国に先駆けて駅弁を販売したのは大阪の水了軒だ。その老舗の水了軒が20日で事業を停止した。

 近く、大阪地裁に破産申請をする見通しとの事だ。負債総額は3億円とみられる。コンビニやスーパーなどの安価な弁当が増えて、経営が悪化していったらしい。

 駅弁事業は旅館などが内職として作られた駅弁もあったが、それらの製造元は小規模な業者がほとんどで、衰退傾向にある。

 一方、駅弁業者から発展して、それぞれの地域を代表する食品企業になった業者もある。これらの製造元は駅弁も作ってはいるが、実態は駅弁業者というのは不適切であり、日産数万食を、スーパーやコンビニに供給しているそうだ。食品業界も大きく変貌しているようである。