かくれ里

金曜日, 3月 02, 2012

山下俊彦さん


元松下電器産業(現パナソニック)社長の山下俊彦さんが死去した。92歳。昭和52年、松下幸之助氏から指名を受けて、当時役員序列が下から2番目の取締役から、松下正治社長の後任に大抜擢された。

エアコン事業部長の時には、エアコンのシェアーを日本一にし、社長在位9年間には、ソニーとの「VHS対ベーター戦争」ではVHS方式を推進し勝利した。また、一度撤退したコンピューター事業にも力を注ぎ、半導体の開発を推し進めた。

社長就任前のエアコン事業部長の折、エアコンの招待旅行で食事を共にしたことがある。当時はエアコンが良く売れたし、利益率もよかった。山下さんは本人の実力以上に「運」もあったのだろう。

 昭和61年に取締役相談役に退いたころから、業界を取り巻く環境がおかしくなり始めた。当店がNECの看板に変えたのがこの頃である。当時のNECはパソコンではトップシェアーを占めていて、なにかにつけてサービスが良かった。それから26年経って、我々の業界を取り巻く環境は大きく変貌してしまった。