かくれ里

木曜日, 11月 01, 2012

日の丸家電 復活戦略


パナソニックが2013年3月期の連結純損益が7650億円の赤字になる見通しだと発表した。12年3月期に続き2期連続の赤字になる。当初500億円の黒字を見込んでいただけにこの数字は巨大だ。シャープや他の家電メーカーも軒並み悪い。日本の家電メーカーは大丈夫なのかと思う。
 
今月、27日と28日放送の「NHKスペシャル」“メイドインジャパン 逆襲のシナリオ”を観た。1回目の「帰路に立つ日の丸家電」では、日本の企業は、諸外国の市場を上から目線で見ていたのではないかと指摘する。日本がこれまで培ってきたお客様第一主義の姿勢を忘れていたのではないかというのだ。
 
2回目は「復活への新戦略」として、これからは「高い技術力だけでは勝てない」「スピードのある組織でないと勝てない」として、アイディアで勝負する時代が来ていると言う。大手企業を飛び出して、ベンチャー企業を立ち上げる若手経営者たちが増えている。彼らは国境や企業の壁にとらわれず斬新な発想で競争に挑んでいる。
 
 空調メーカーのダイキン工業は、自社の技術を開示する提携戦略で、中国トップの家電メーカーと組んで中国市場を獲得しようとしている。番組では、このような10年後、20年後を見据えた逆襲のシナリオを提示していた。