かくれ里

水曜日, 7月 03, 2013

サントリーHD





サントリー ホールデイングス(HD)といえば、株式非上場で有名な会社だが、今回、子会社のサントリー食品の株式を東証1部に上場することになった。初値は3120円で時価総額は1兆円規模になる。

今回の上場によって、サントリーグループは約3700億円を調達できる。この資金は金融機関からの短期借入金の返済や、海外の飲料会社の買収などに使う計画のようだ。

サントリーHDは、従来の社債発行や銀行借入れだけでは、事業買収などに要する資金調達がままならなくなった。そんな経緯からサントリー食品の上場が決まったのだが、一般的には親会社が上場するのが常識だが、今回の上場には関係者の間では驚きの声が上がっている。
 
 サントリーHDの株式の90%は創業家が保有している。もし親会社が上場すれば創業家の持ち株比率が下がる。創業家の支配力を維持するためには親会社の上場は出来なかったのだろう。国内市場が縮小傾向の中で海外事業の拡大の為に資金調達は必要だ。その為に子会社の上場になったようだ。