かくれ里

日曜日, 2月 23, 2014

長州ファイブ


江戸末期、日本で初めての留学生についての歴史番組を観た。長州五傑(ファイブ)と言われている彼らは、今から150年前、鎖国の禁を犯して命がけでイギリスに渡った。
 
メンバーは、初代内閣総理大臣となった伊藤博文、初代外務大臣の井上薫。鉄道の父の野村弥吉、近代造幣の父の遠藤謹助、工業の父と言われた山尾庸三の五人だ。いずれも近代日本の礎を作った人物だが、平均年齢が25歳だと聞いて驚いた。
 
ロンドン大学で学び始めて3ヶ月を過ぎたころ、伊藤と井上は、攘夷論を転換させるため急きょ帰国して開国に向けて奔走する。残った3人はその後も勉強を続けた。
 
彼らは「生きた器械」となって日本を変える覚悟で渡英し、西洋の社会制度や最新の知識を身に付けて帰国して、日本の近代化に多大な功績を残した。彼らに続き2年後には、薩摩藩から19人の学生が英国留学している。