かくれ里

水曜日, 4月 16, 2014

宝石サンゴ

 

 
高知県の伝統産業に宝石サンゴの採取漁業がある。サンゴは珊瑚虫と言う動物だ。宝石サンゴは、海岸などで見られるサンゴ礁と異なり、海底100m以上の深海から採取する。
 
高知県(室戸)沖の海底300m近くに品質の良い赤サンゴが多く生息していて、これまでに海外に大量に輸出された。しかし、現在は採取量が少なくなって希少価値で逆に人気があるそうだ。
 
日本近海の広い範囲には桃色サンゴが生息していて、こちらも高知県沖で採取された物が品質が良いとされ、彫刻細工によく用いられる素材である。他に白サンゴと言われるものもあるが、基本的には桃色サンゴに分類される。
 
 宝石サンゴの歴史は古く、紀元前2万年の石器時代との事だ。ギリシャ・ローマ時代には、壁画や花瓶の装飾にサンゴ樹が描かれたりしていて、宝飾品としても利用されている。