かくれ里

日曜日, 5月 11, 2014

在宅医療について


人間は、いつか必ず死ぬ。最期は自宅で枯れるように死にたいと考える人は多いが、家族や地域のつながりが薄れる中では困難に見える。しかし、滋賀県東近江市の永源寺地区では、自宅で亡くなる人が5割もあるそうだ。
 
永源寺地区の人口は6千人程。高齢化率は凡そ30%で全国平均より高い。この地区の診療所の花戸医師は、着任以来在宅診療に力を入れておられる。緊急の往診も含め毎日5軒から10軒を訪問診療されている。
 
花戸医師は、「病院で最後まで治療を受けるよりも、自宅での生活を続けたいと言う願いが強いのを聞いて、なるべく意の沿うようにしているだけだ」と語られる。お年寄りと話をしていて教わることも多いとおっしゃる。
 
自宅で暮らし続けるには、医療職や介護職だけでは手が足りない。ご近所や家族の協力がいる。ボランティアも強力な一員だ。永源寺地区では生活支援サポーター「絆」があって、花戸医師との連携プレーを行っている。行政もバックアップしているようだ。大都市では難しいことかもしれないが、一寸考えさせられた。