かくれ里

水曜日, 10月 22, 2014

万葉仮名



隔週ごとに診察を受けに行っている診療所の待合室に「万葉の歌」と題する15巻シリーズの本がおいてある。時々拝見しているが面白そうなので先生に許可を貰って1冊借りてきた。先生の話では、若いころから万葉集に興味があって購入したとの事だった。
 
6年前にNHKのBS放送で一年間にわたって「日めくり万葉集」と言う番組が放送された。一回5分の放送時間だったので録画しながら観ていたが、12枚のDVDにダビングして保存してある。これを先生に差し上げようと思い全数コピーした。
 
この放送の一番初めの歌が、額田王の「あかねさす むらさきのいき しめのいき のもりはみずや きみがそでふる」だった。万葉集が編纂されたころの日本には文字がなく、中国で使われていた漢字に日本のことばを当てはめて書いていた。俗に借字と呼ばれたが、万葉集に多く使われているので万葉仮名とも呼ばれた。この歌を万葉仮名で書くと次のようになる。

「漂茜草指 武良前野逝 標野行 野守者不見哉 君之袖布流」