かくれ里

月曜日, 7月 20, 2015

国交回復



アメリカとキューバが54年ぶりに国交を回復し、双方の大使館が再開することになった。1959年当時のキューバは、事実上アメリカに牛耳られていた為、キューバ国内では不満が募っていた。そこにカストロという人物が革命を起こす。そして土地改革やアメリカ系企業の国有化を進めて、その後アメリカとキューバは国交を断絶する。
 
その結果、キューバはソ連との関係を深めることとなり、カストロは1961年に社会主義宣言を行った。1962年10月、ソ連によるキューバでのミサイル基地建設計画が発覚し、アメリカとソ連の間において核戦争にまでなりかけた。
 
このことをキューバ危機と呼んでいるが、当時の大統領ケネディーは、キューバ海域を軍事的に封鎖すること決意する。しかし、この状態でアメリカがキューバに空爆でも仕掛けたら核戦争になるのではと考え、ソ連側との話し合いで最悪のシナリオは避けられた。
 
 オバマ氏は、2009年に大統領就任以来キューバとの関係改善を模索してきた。フランシスコ ローマ法王も仲介役を務め、今回の合意となった。アメリカ国内には一部に国交の正常化に反感がある。経済制裁の解除などに向けた今後の交渉は如何になるか。