かくれ里

土曜日, 2月 06, 2016

鴻海精密工業



経営再建中のシャープは産業改革機構からの出資を受け入れることになったと思っていたら最終盤でどんでん返しがあった。2月4日、鴻海のトップが支援額を7000億円超規模に上積みした案を持って来日したのだ。
 
鴻海精密工業は、台湾に本社を置くスマートフォンや薄型テレビなどの電子機器を受注生産するEMS企業の世界最大手であり、2014年の売上高は日本円にして15兆円を超えている。
 
しかし、ここ数年は成長の鈍化が目立ってきており、成長目標の10%に届いていない。今後は売上高を現在の2倍超を目指すとして、シャープをその成長エンジンにしたいと考えているようだ。
 
シャープにとってもあらゆる面において産業改革機構の条件より良いので、鴻海側の提案に落ち着きそうだ。今後の交渉権は、鴻海側が優先することになり、2月末には正式決定の発表があるのではなかろうか。