かくれ里

土曜日, 7月 09, 2016

キャメロン氏の大失策


国民投票でEU離脱が決まったことを受けて退陣することになったキャメロン首相だが、英国経済に大打撃を与え、世界経済を大きく動揺させた。自らは現状維持を主張しながらなぜ将来に禍根を残すようなことをしてしまったのだろうか。

キャメロン氏は皇室とも姻戚関係のある家庭に育ち、名門校も出て英国の政治家の中でもとりわけ毛並みがいい。どちらかというとお坊ちゃん育ちで、あまり考えることなく行動すると言われていた。

EU残留か離脱化を問う国民投票の実施を2015年の総選挙の公約として掲げたのは2013年のことだった。この公約で与党保守党は総選挙で大勝しキャメロン氏は引き続き政権を担うことになった。

しかし、イギリス人はここに来て反省をし始めている。落ち着いて考えるとイギリスがEUから離脱しても独り立ちはできないだろう。イギリスは金融業が主要な産業なのにシティーに本拠地を置く世界の金融機関が逃げ出してしまう。経済は収縮するだろう。19世紀には、七つの海を征服したイギリスの栄光は如何に。