かくれ里

月曜日, 8月 29, 2016

日韓通貨スワップ


緊急時にドルなどを融通しあう日韓通貨交換協定に関し、昨年2月に終了したものに代わる協定について議論を始めるための会議が、27日、日本と韓国の財務関係閣僚らによってソウルで開かれた。韓国は頼みとしていた中国経済の失速が鮮明になり、外貨を中心に資本が韓国内から海外へ流出する危険がかなり高まっている。

通貨スワップは、両国政府・中央銀行が緊急時に資金を融通しあうもので、日韓スワップ協定は韓国のウオンの安定化を目的に2001年から始まったが、韓国世論が協定の延長は必要なしとなって、2015年2月に両政府は延長せず終了した。

日韓通貨スワップの再開に関して日本側は、「向こうから話が出れば検討する」とあらかじめ表明していたが、韓国側から議論を始めることを持ち掛けてきたのには、国内の反日感情に構っておれない状況ということだろう。

麻生財務大臣は会議終了後、「いざという時のために外貨は用意しておくべきではないか。韓国が必要だと判断したのだと思う」と述べて日韓の経済協力は有益であると記者団の取材に応じた。