韓国政治の不在は深刻
11月29日、韓国の朴槿恵大統領は国民向けの談話で、「与野党が議論し政権移譲する方策を作ってもらえれば大統領職から退くと述べて、任期満了前に辞任する意向を表明した。
朴大統領を窮地に陥れたのは、100万人ともいわれる退陣要求デモである。今回のデモは格差に対する不満が原因のようだ。若者の受験競争は激しく就職もままならない。
与党のセヌリ党は議員総会を開いて来年4月に朴大統領が退陣し6月に大統領選を行う日程を与党方針として採択した。一方野党各党は弾劾訴追を発議し、9日の会期末までに採決することで合意している。
弾劾訴追案の採決については、与党セヌリ党の非主流派の協力がどこまで得られるかだが余談は許さない。仮に採択された場合は、与党は分裂することになり大統領選が戦えない。今のところ弾劾訴追案への賛同者がどの程度になるか先行きは不透明だ。
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