里山林
居住地域の近くにあって、薪炭用材や落葉の採取などを通じて地域の住民に維持管理されてきた森林のことを里山林と言って以前は各地にあった。一般的には雑木林ともいわれコナラなどの広葉樹林、ヒギ、ヒノキなどの人工林を含む様々な樹木から構成されている。
里山林には、数多くの種類の動植物が生息していて、春の新緑や秋の紅葉など、四季折々に美しい景観を見せてくれる場所も多い。
人々は、里山林から、炭や薪にするために樹木を伐り出したり、肥料として落葉をとり出すなどしながら維持管理していたが、やがて石油やガスが普及し、化学肥料の利用が広がるにつれ、次第に里山林は利用されなくなり、放置されるようになってきた。
しかし、里山林は人手が加えられた自然に適応してきた生物の生育環境として貴重な存在として見直されている。人々と里山林とのつながりをもう一度築き直し、積極的に里山林の整備が必要になっているようだ。
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