かくれ里

金曜日, 7月 14, 2017

備長炭


炭火焼を売り物にする料理(焼肉や焼き鳥)店で使われているのが備長炭だ。一般的に和歌山県田辺市方面のウバメガシを材料にしたものが良く知られている。
 
 製造時に高温で焼成されていることから炭素以外の可燃性分の含有量が少なく、長時間燃焼するので調理に向いているとされる。

備長炭は燃料以外にも様々な用途に利用されている。部屋の臭いを除去するために使われたり、水道水など飲み水の浄化などにも使われる。また、備長炭は普通の黒炭より硬くてたたくと金属音がするため、風鈴などに加工されることもある。
 
備長の名は、紀伊の国、田辺の商人、備中屋長左衛門が製造販売を始めたことから「備長炭」と呼ばれるようになったようだ。その後も代々に受け継がれ、ウバメガシの森を維持管理しながら現在も続いている。昨日のテーマ、里山林の保存が続いているのだろう。