かくれ里

木曜日, 12月 21, 2017

防衛予算


政府は、地上配備型の迎撃ミサイル設備「イージス・アショア」の導入を決定するようだ。見積もりでは1基当たり1千億円弱かかる。この配備計画はあくまでも北朝鮮を意識したものだ。
 
現在、日本のミサイル防衛は、イージス艦に搭載する海上配備型のSM3と、地上配備型のPAC3の2段構えだ。今回導入する設備は、イージス艦と同じ機能を持つ地上型の設備で、2基で日本全土をカバーできるとされている。
 
配備までには5年程度はかかるようで、政府は最速で導入したいとして、必要な経費を来年度の予算案から前倒しして、今年の補正予算に組み込み、アメリカとの契約を急ぐことにしているようだ。
 
だが、ミサイル防衛システムにも対応能力に限界がある。北朝鮮の脅威を理由にしての防衛設備の導入が、費用対効果の視点を欠いた「行け行けどんどん」の姿勢になっていないか、今後の国会論戦の焦点になるのだろう。