かくれ里

金曜日, 2月 16, 2018

イラン革命から39年


イラン革命が起きたのは39年前の1979年だ。しかしその後もイランの政情は安定していない。国民の3分の2は革命以後に生まれているが、イスラム教シーア派の厳しい教えに縛られ国際社会からは孤立しがちである。

  失業問題や物価高に抗議する若者たちのデモが全国に広がっている。2月11日の革命記念日の式典で、ロウハニ大統領は「国民との対話が不十分だった」と述べて、経済対策を急ぐ考えを強調した。

  何事においても恵まれた環境で暮らせている日本人にとって、中東情勢は他人事に思えるが、イランだけでなく、シリアの内戦による難民の問題など、想像を超える事態だということを理解しなければなるまい。


  米国はイランと敵対していて、トランプ大統領は「イラン核合意は認めない」と公言している。イランに対しては独自の制裁を強めて行くようで、イランとの貿易や投資に躊躇する国々も出てくるだろう。そうなるとイランの経済はこれまで以上に厳しくなるのではなかろうか。