有効求人倍率
有効求人倍率とは、一人当たりの求職者に対してどれだけの求人数があるのかを示す指標だが、昨年は過去最高を更新した。しかし、人手不測の割には景気の良さが実感できないという見方も多い。今後人出不足が深刻化するなか、就労者の待遇はどう変わっていくのだろうか。
景気回復を実感できない理由の一つに、企業の内部留保の存在があるのではないのだろうか。企業が内部留保をため込んだ影響もあり、人手不足にもかかわらず賃金が上がらない。賃金が上がらないなら個人消費も落ち込んでしまう。
高度経済成長期からバブル期までは、賃金が年々ベースアップしていくのが普通だった。ところがここ20年間はデフレが続き、経営者側としても先行きの不安から賃金上昇に踏み込めなかったのだと思う。
安倍首相は、これまで再三にわたって賃金の引き上げの要請をしてきた。こうした政府の意向や利益が上がっていることを受け、各企業はようやく人件費の引き上げに踏み出したようだ。
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