かくれ里

木曜日, 2月 15, 2018

韓国大統領の立場


北朝鮮は平昌五輪に金永南最高人民会議常任委員長だけでなく、金正恩の妹まで送り込んできた。文大統領主催のレセプションでは文大統領のスピーチが始まったが、安倍首相・ペンス米副大統領はあいさつが終わるのを待って入場した。二人はスピーチ前の集合写真に金永南氏らと一緒に写りたくなかったらしい。

 安倍、ペンス両氏は、スピーチを終えた文氏を別室に招き入れて3人だけで写真撮影をした。「3ヶ国の連携を絵に残る形で打ち出したい」という米側の意向の表れだろう。写真撮影を終えるとペンス氏はレセプション会場に5分ほどいただけで会場を後にした。

  安倍首相も、日韓首脳会談冒頭で、日韓合意に関する新方針を受け入れないとして、在韓日本大使館前の慰安婦像の撤去などの合意事項を迫った。文大統領の米朝対話実現への演出には、日米双方共にお見通しの様だった。


  平昌五輪では北朝鮮側の態度に文大統領は舞い上がっているようだが、日米と北との板挟みになってオリンピック以後の韓国政治はやりにくくなるだろう。文大統領のお手並み拝見といったところだ。