かくれ里

月曜日, 2月 19, 2018

かかりつけ医


昨日のこのブログで、厚生労働省は4年前に「かかりつけ医」の仕組みを作ったと書いた。日本医師会によると、かかりつけ医とは、「なんでも相談できるうえ、必要なときには専門医療機関を紹介でき、地域医療、保健、福祉を担う総合的な能力を有する医師」を指すとしている。

 経団連は、医療・介護制度に関する考え方として、外来受診について、頻度受診の防止等の保険財政の健全化を促す観点から「かかりつけ医」以外を受診した際に、定額負担を求めることを提案している。 

 先進諸外国では、医療費の抑制に貢献する「かかりつけ医」は一般的のようだ。しかし日本では、国の仕組みを利用している医療機関はまだ少ない。それは、かかりつけ医の条件の一つ、「24時間対応」が大きなハードルになっているようだ。

 もう一つの焦点は看取りの問題だ。今後、年間の死亡者数は増え続けるだろう。現在、多くの人は病院で亡くなっているが、いずれは病院のベッド数が足りなくなる恐れがある。自宅で看取る場合は「かかりつけ医」が大きな役割を担うことになる。特別養護老人ホームなどでの看取りについても、「かりつけ医」の役割が大きくなるだろう。