かくれ里

木曜日, 6月 28, 2018

液晶パネル


世界のテレビ用液晶パネルの生産は10.5世代になっている。と言われてもピンとこないが、一枚が畳6畳分ぐらいの大きさらしい。これを裁断してテレビ画面にするそうだ。10年ほど前、シャープの亀山第二工場の見学をしたときは、第8世代のパネルを生産していた。畳3畳分のこのパネルからは、40型クラスなら8面取れると説明していた。
 
 しかし現在、液晶パネルは生産過剰の状態で価格は低迷したままのようだ。台湾の鴻海精密工業は、米国で建設する予定だった10.5世代の工場の計画を見直す方向で動いているようだ。今後はテレビのシェアー拡大に向けてグループ総出で競争力を強化しようとしている。
 
 このため鴻海は米ウィスコンシン州には、テレビの組み立て工場を建設する可能性が高くなった。米国向けのテレビブランドメーカーからの組み立ての受注の可能性が浮上している。その上、州と結んでいる現地人の雇用確保もできる。
 
 これと並行して、日本から第6世代または第8世代の液晶パのネル製造ラインを移設して、車載用の液晶パネルを製造する計画も浮上している。ウィスコンシン州は自動車の町デトロイトにも近く、車載用パネルの需要があるため理に適っているからだ。それにしても僕の知らないところで世界は大きく動いているのだな。