かくれ里

月曜日, 7月 02, 2018

メキシコ大統領選挙

  

任期満了に伴うメキシコの大統領選挙の結果が決まった。移民問題や北米自由貿易協定(NAFTA)の再交渉などで、難題を突き付けるアメリカトランプ政権に、強硬な姿勢を示した振興左派政党のロペスオブラドール氏が勝利したそうだ。今後、対米関係の悪化が懸念される。
 
 メキシコでは1929年以降、左派政党から大統領が選ばれたことがなく、政権が交代し左派政権が誕生することになる。ロペス氏が支持を集めた背景には、麻薬や汚職の蔓延で有権者が既成政党への不信感を強めたことがあるとみられている。
 
 一方、今回の大統領選に合わせて行われた地方レベルの選挙では、120人以上の候補者らが殺害されたそうだが、犯罪組織同士の縄張り抗争などを巡って様々なことが言われているが、事件の真相が明らかになることは少ない。
 
 メキシコ政府と麻薬組織の間で続く「麻薬戦争」が激化する中で、犯罪組織と一部政治家とのつながりも指摘されており、治安悪化に歯止めがかかっていないが今後どうなるのか。