かくれ里

金曜日, 7月 06, 2018

サンマ


大衆魚のサンマが不漁で国際会議が開かれた。日本近海でとれるサンマは紀伊半島沖で生まれ、北太平洋の広い範囲の公海で餌を食べて大きくなり、日本やロシアの沿岸に戻ってくる。
 
 しかし、北太平洋での漁獲量は2000年以来低水準で、日本でも記録的な不漁が続いている。そこで日本は、資源回復に向けた取り組みが必要だとして国ごとに漁獲量の割り当てを提案している。
 
 この海域では日本の他、中国や台湾などが漁を行っている。このうち昔からサンマを獲っていたのは日本とロシアだ。そのため、この2ヶ国に優先的に漁獲枠を割り当て、残った漁獲量を実績によって配分するという提案をしている。
 
 要するに、昔からの実績と産卵する地域であることを尊重して、沿岸国に多く配分すべきという主張をしているが、中国などは認めていない。それぞれの利害が絡みあって交渉は難航している。議論は入り口で紛糾している。