かくれ里

水曜日, 7月 04, 2018

日本の解き方


 元大蔵官僚で内閣参事官でもあった嘉悦大教授の高橋洋一氏は、「日本の解き方」というコラムで日本の経済を解説されている。このブログにも関連する話題を何度書いたことがかある。今回は「増税と財政再建」について解説されている。
 
 2017年度の国の一般会計税収が、当初見込みを約1兆円上回ると報じられた。税収が増えたのは経済が成長したからだが、税収は5%ほど伸びている。経済の成長以上に税収が伸びるのは、所得税が累進税率で、これまで赤字で法人税を払っていなかった企業が払うようになったからだ。
 
 高橋氏は、「財務省は経済成長しても財政再建はできないので増税が必要だ」とのスタンスで、ほとんどのマスコミは財務省の言いなりだと述べている。
 
 大蔵官僚の頃、高橋氏は国のバランスシート「貸借対照表」を初めて作った人物である。政府のネット債務残高は実質的にはほぼゼロだとする。しかし、一部の政府関係者は、日銀の日銀券などは債務なので債務額は450兆円程度あって高橋氏の意見がまちがっていると言っているようだ。これに対して高橋氏は反論している。