かくれ里

金曜日, 2月 08, 2019

ルトワック氏の予測提言


このブログの昨年1126日付けで、冊子「日本4.0」を買った話題をアップした。この本の著者、エドワード・ルトワック氏は、米の戦略論研究の世界的権威として知られている。彼は、米国を中心とする国々と中国との貿易及び知的財産をめぐる争いを「冷戦」と位置づけ、長期にわたる戦いの末に中国の現体制は崩壊するだろうと予測した。
 
 中国が南シナ海の軍事拠点化を進めていることに関しては、「無防備な前哨基地にすぎず、象徴的価値しかないと指摘した。また、中国の覇権的台頭を受けて、米国と日本、オーストラリア、ベトナム、インドなどの国々が必然的な同盟を結成するに至ったとも指摘している。
 
 これ等の国々を総合すれば人口、経済力、技術力で中国を上回っており中国の封じ込めは難しくないとした。その上で、日本も「同盟」諸国の防衛力強化のために武器を積極的に輸出すべきだと提言している。
 
 先月、タイで開催されたASEAN外相会議においても、南シナ海における、平和、安全、安定、航行と上空飛行の自由の必要性を再確認し、南シナ海を繁栄の海とすることを確認している。