かくれ里

金曜日, 3月 29, 2019

船井電機


船井電機は、価格競争が厳しい液晶テレビなどから車載事業などへ軸足を移す計画だ。まず2020年をめどに、提携先FOMMが生産する電気自動車(EV)の駆動モーター用のインバーター装置の生産に乗り出す。
 
 FOOMは日本のEVベンチャー企業で、タイの工場で4人乗り小型EVを生産し、近く現地で発売する予定だ。「フォム・ワン」と名付けられた初代モデルは、日本国内でも、100万円以下の価格で提携先のヤマダ電機を通じて販売されるらしい。
 
 船井は、2021年以降、他のEVメーカーやサプライヤーへも取引を拡大する方針で、EVの駆動用中核部品の採用先を増やすことで、EV自動車開発に深くかかわることを狙っているようだ。
 
 東大阪市に本社を置く船井電機(株)は、社員2000人余りのメーカーだが、世界各地で液晶テレビやDVD関連機器などの販売で健闘している。会社の規模がそれ程大きくないので、経営方針も替えやすいのだろう。今後の動向を見ていよう。