かくれ里

日曜日, 6月 16, 2019

超小型人工衛星


縦横10㎝、長さ30cmの大きさの超小型人工衛星を今年中にもISS国際宇宙ステーションに向けて打ち上げることになった。福井県の企業4社と東京大学が開発したもので、特徴は「水推進エンジン」を搭載していることだ。
 
 このエンジンは、凡そ10㎝四方の立方体で、中には400gの水を入れるタンクがあり、発生させた水蒸気を噴射して、衛星の軌道を修正することが出来るとのことだ。
 
 超小型衛星は地球に近い軌道を周回するため、徐々に軌道から外れ、おおむね1年以内に運用を終えると言うことだが、軌道修正が可能になると、凡そ2倍に延びるようだ。水蒸気で動力を生み出すエンジンを搭載した超小型衛星は世界初だ。
 
 高圧ガスや有害な化学物質の燃料エンジンを搭載した従来の超小型衛星をISSに持ち込むことは安全上の理由からできなかったが、今回の衛星は持ち込みが可能で、ISSから軌道への投入が出来ると言うことだ。