かくれ里

水曜日, 11月 10, 2021

TSMC誘致

 

世界最大の半導体受託生産をしている台湾の半導体製造会社「TSMC」が、日本に新しい工場を建設することになった。岸田首相は「我が国の半導体産業の自立性が向上し、経済安全保障に寄与することが期待できる」と述べた。

    かって、1980年台後半には、日本の半導体産業は世界を大きくリードしていた。しかし、生産と設計を分ける「水平分業システム」が世界の主流になってきて、この潮流に日本は乗り遅れた。

    日本政府は海外メーカーを誘致してでも半導体を強化しなければと意識し始めた。この頃、新型コロナウイルスの感染拡大に伴ってサプライチェーンが混乱し世界中で半導体不足が深刻になりだした。今回、日本政府がどれくらい補助金を出すのかはまだ固まっていない。

 建設場所は熊本県だが、この場所はソニーグループの半導体工場に隣接する。来春着工2024年の稼働を目指しているそうだ。生産予定の半導体は最先端のものではないが、自動車用や様々な産業機械用にニーズがあるようだ。