かくれ里

日曜日, 5月 10, 2009

新型インフルエンザ


 連日、新型インフルエンザがトップニュースになっているが、成田空港の検疫で、日本国内で初めて、問題のインフルエンザへの感染が見つかった。水際作戦が功を奏したのだろう。今回の場合は入国手続き前だったので、国内での発生には当たらないとの事だ。

 しかし、機内で感染者の近くに座っていた乗客や、近くにいた乗員も10日間の停留(足止め)になったそうで、大変気の毒に思う。聞くところによると、それぞれに個室が与えられ、外部とは一切接触が出来なくて、完全に隔離された状態のようだ。

 停留は検疫法によって行われるが、これに違反すれば罰則が課せられる。停留中の宿泊費や食事代は国が補償してくれるが、電話代や酒、たばこなどの嗜好品は自己負担だそうだ。休業補償についても、この法律では国は補償してくれないようである。初めてのケースだけに、今後いろいろな問題が出てくると思う。

 今回の新型インフルエンザは、毒性は弱いといわれているが、メキシコや米国の状況からすると、高齢者より若い者の方がリスクが高いようだ。しかし、油断は禁物だ。今後は、国民一人ひとりがどのように行動すればよいか、政府は、事態の動向を見ながらの具体的な情報提供が重要になってくるであろう。