かくれ里

金曜日, 5月 01, 2009

鯖街道 熊川宿


 鯖街道は、福井県小浜市から京都市の出町柳までの区間を指すが、広い意味においては、若狭地方から京都へ海産物を運んだ街道すべてを鯖街道と呼ぶようだ。交通機関が発達していなかった昔、若狭湾で取れた鯖に塩をまぶし、夜通しかけて京都まで運ぶと、ちょうどよい味になっていて、京都の人々に喜ばれていた。そして、いつの頃からか、鯖街道の名がつけられた。

 江戸時代に、鯖街道随一の宿場町として繁栄した熊川の宿は、今日まで古い町並みが残り、「重要伝統的建造物郡保存地区」に選定されている。近年、古建築を活用した資料館、食事処、雑貨店や、道の駅「若狭熊川宿」が開設されて、観光地として発展している。

 連休中の5月5日に、熊川宿近くの「若狭駒ヶ岳」へ登ることになった。この山へは以前挑戦したことがあったが、雨で断念している。標高780mの低山ではあるが、ブナの巨木群のすばらしいルートがあると聞いているので楽しみにしている。 

 秋の紅葉の頃には癒されそうだが、新緑の頃もよさそうだ。大阪からだと、アプローチに3時間近くかかるが、登山に要する時間はそんなにかからないようなので、帰りに熊川宿にも立ち寄ろうと思っている。