かくれ里

土曜日, 5月 02, 2009

八十八夜


♪ 夏も近づく八十八夜、
   野にも山にも若葉が茂る。
    「あれに見えるは茶摘ぢやないか、
     あかねだすきに菅の笠。」

♪ 日和つづきの今日此の頃を、
   心のどかに摘みつつ歌ふ。
   「摘めよ摘め摘め摘まねばならぬ、
     摘まにや日本の茶にならぬ。」


 風薫る5月、今日は八十八夜である。立春から数えて88日目。あと数日で立夏だ。お茶の産地宇治では、赤たすきにかすり姿の女性たちが、茶摘の実演を行う。

 八十八夜は雑節だが、この時期には遅霜が発生することがあって、農家に対して注意を促すためにこの雑節が作られたとの事で、日本独特の行事らしい。雑節にはこの他、節分、彼岸、入梅、半夏生、土用、二百十日、などがある。