かくれ里

木曜日, 8月 20, 2009

ガラパゴス化

 最近、ガラパゴス化と言う言葉を聞くことがある。これは、ガラパゴス諸島における生物の特殊な進化のように、日本市場においては消費者の高度なニーズにこたえて、技術やサービスなどが独自の進化を遂げて、世界の標準からかけ離れる現象のことだ。諸外国には日本より機能の低い市場が存在していて、気がついたときには世界標準から取り残されていたと言うことだそうだ。 

 この現象は、携帯電話の世界では特に顕著であるが、今やIT業界全般に広がりつつある。そこで、日本のIT企業が世界で競争力を失っている理由を検証するために「IT国際競争力研究会」なるものがが立ち上げられたようである。

 この研究会のテーマと議論は、日本ならでの特異な進化は見方を変えれば特異な差別ポイントになる。任天堂の家庭用ゲーム機「Wii」などはその成功例に挙げている。

 しかし、考えてみるとガラパゴス化は日本にとってはあまり好ましいことではないのだろうか。世界標準に合わすことも必要ではないかと考えて、脱ガラパゴスを唱えている人たちもあるようだ。