かくれ里

木曜日, 8月 06, 2009

八月


 64年前の8月6日は、米軍が投下した一発の原子爆弾によって広島の市街は壊滅。一瞬にして14万人を死亡させた。この歴史的な悲劇を忘れないために、広島市では毎年この日に原爆慰霊祭が行われる。

 三日後の8月9日には長崎にも原子爆弾が投下された。そして、8月15日には、終戦を告げる玉音放送が行われ、この日を終戦記念日や終戦の日と呼んで、全国戦没者追悼式などが開かれる。

 8月はこのように戦争終結に関する行事が数多い。しかし、あれからまだ64年しか経っていないのだ。2千年の日本の歴史からすると僅かの期間に時代は大きく変わった。戦後のあの廃墟から、今の世を想像できた者はいただろうか。おそらく誰一人としていなかったと思う。それほど世の中は大きく様変わりしている。資源の少ないわが国がここまで発展できたのは、我々日本人が勤勉だったからだろうか。いずれにしても結構なことである。

 今年の8月30日は衆議院選挙の投票日である。これまで、政府が取り組んできた構造改革は一定の成果があったにせよ、行き過ぎた市場原理主義が所得格差や地域間格差を拡大させ、弱者の切捨てや地方の疲弊を招いている。各党は独自のマニフェストを掲げて選挙に臨んでいるが、何としても経済成長によって、経済のパイを大きくすることが必要だ。それにより雇用の創出もできるだろう。総選挙の結果どの党が政権を握ろうとも、経済成長を優先してほしいと思う。