かくれ里

日曜日, 7月 03, 2011

老いのかたち


黒井千次著「老いのかたち」と言う本を買った。読売新聞の人気連載エッセイ「時のかくれん坊」を書籍化したものだそうだが、それは知らなかった。

この本は、現在78歳の黒井氏が72歳の時から、読売新聞の夕刊に月一回寄稿しているものを、56回分をまとめたものである。

僕自身も現在72歳だが、この本の文章には一々うなずけるものがある。エッセイのテーマは、現代における老いであり、今の老人はどのように毎日を過ごし、何を考えたり感じたりしているかを検証している。

確かに我々の寿命は永くなったことは間違いないが、「自分はそんなに変わっていないと感ずるのは、まだ老いていないと喜ぶべきか、それとも、精神が成長していないと悲しむべきなのか分からないが、老いの日々を重ねつつあることだけは確かである。」と、あとがきに書いてある。