広島の想い出
今日8月6日は、広島に原爆投下があった日。毎年、鎮魂の行事が行われる。この季節になると、広島で暮らした7年間を思い出す。
終戦の年、1945年4月に家族は、廃墟の大阪から広島県呉市に疎開する。原爆投下の朝、自宅の裏山の上に「きのこ雲」を見た。当時6歳だったがはっきり覚えている。爆心地の悲惨な状況を知ったのは大分経ってからである。
数年たってから、近所のおじさんに広島の街に連れて行って貰う機会があった。映画を観て食事をした。バラック建ての建物ばかりだったが、活気にあふれていたように思う。
1952年8月に大阪へ戻ってくるまでの6年間は小学生だった。住まいは、海と山に挟まれた坂の村だったので、野山で遊んだり、夏は国道の堤防から海に飛び込んで泳いだりした。生活は決して楽ではなかったが、楽しい思い出ばかりが浮かんでくる。自分がこれまで生きてきた人生の1割にも満たない期間だったが、広島は第二の故郷である。
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