かくれ里

日曜日, 7月 24, 2011

テレビ放送


アナログ放送の電波は今日で停波した。我が国でテレビ放送が始まって58年になる。今日がテレビ放送にとっては大きな転換期となった。テレビと共に歩んできた自分にとっては感慨ひとしおである。

テレビの本放送が始まったのは昭和28年だった。伯父が電気店を営んでいたので中学生だった僕はこの頃からテレビ受像機を触っていた。受像機の組み立てを手伝ったこともある。

この頃の受像機は真空管式で、チューナーはチャンネルのロータリー式だった。放送はNHKのみだったと思う。その後民間放送が始まって、徐々にチャンネル数も増えてチューナーも12チャンネル式になった。

この頃の人気番組にプロレス中継があった。この時間帯には電気店の前には人だかりが出来た。テレビ受像機はまだまだ高価なものだった。

昭和39年の東京オリンピックの頃からカラー受信機が出始めた。やがて真空菅式から半導体式に移行し、リモコンで操作するのが主流になった。

やがて、ディスプレイはブラウン管から液晶などの薄型に変わり、デジタル放送が始まった。そして、アナログとのサイマル放送が続いていたが、愈々、本日アナログ放送が停波した。

国は、大きな予算を組んだ事業だったが、ほぼ、達成できたようである。われわれ関係者もいくらかの恩恵には浴した。しかし、これからしばらくは色々な問題が発生すると思うが、関係者の一人として対応していこうと考えている。