かくれ里

水曜日, 10月 16, 2013

命山



全国の海岸沿いの自治体では、津波の避難場所の見直しを進めている。避難タワーを造っている所もあるが、維持管理費がかかるし耐用年数も50年位で、普段は訓練の時しか使えない。
 
静岡県の袋井市には、「命山」と呼ばれる長方形の大きな塚が二つある。この地域は昔から地震や台風による津波に度々襲われていた。そこで村人は、避難用に村の中心に高い塚を築いた。この塚のお蔭で大勢の命が救われ村人たちはこの塚を「命山」と呼ぶようになったそうだ。
 
今後心配されている東海地震が起きると、5mを越える津波が想定される。袋井市では、地域の合意が出来て土地の確保が出来たところにも、「命山」を作る方針で今年の11月から工事を始めるようだ。
 
敷地面積は5000㎡、高さ12m、避難場所の広さは800㎡で800人が避難できると言うことだ。サクラの木を植えたりして地域の憩いの場所にしたいとしている。全国的に見てもこのような取り組みは珍しいが、避難場所対策を模索している自治体には参考になると思う。