かくれ里

金曜日, 4月 10, 2015

アレルギー疾患


 

この季節、花粉症で難儀されている方をよく見かける。しかし昔は花粉症や食物アレルギーで悩んでいる人などなかったように思う。アレルギー症は1960年頃から増え始めたと何かで読んだことがあるが、先日、NHKスペシャルで「新エネルギー治療、鍵を握る免疫細胞」と言う番組があったそうだ。残念ながらこの番組は観ていなかったがヒントになる話が聞けたようだ。
 
そもそもアレルギー症状が出るのは、身体の中の免疫細胞が外から入ってきた異物に対し攻撃を続けるからだ。免疫細胞には攻撃型と制御型があって、制御型の細胞が充分あればアレルギー疾患にならないのだという。
 
この制御細胞のことをTレグ細胞と呼ぶそうだが、どうすればこのTレグ細胞を体内に保存することが出来るかというと、それは簡単なことで、幼児期にアレルギー物質と適度に関っていればいいというのだ。
 
わが国は1960年頃から先進国の仲間入りをしたが、その結果、世の中は衛生的になり、幼児期にTレグ細胞を体内に作る機会がめっきり少なくなって、小学生のころからアレルギー疾患に悩まされることになったのだと書いてあった。