かくれ里

土曜日, 4月 04, 2015

ホンハイがシャープに資本参加要請


シャープが2012年に経営危機に陥った時、台湾の鴻海精密工業(ホンハイ)が支援を表明していたが、考え方に両者の折り合いがつかず提携交渉は前進しなかった。但し、堺の大型液晶パネル工場はホンハイの経営者個人が660億円出資して合弁化している。
 
シャープの中期経営計画では、2015年度に800億円の最終黒字を目指していたが、一転して300億円の最終赤字になった。こうした中、シャープは主力銀行2行に対し金融支援を要請している。
 
しかし、支援に際し金融機関からは、不採算部門の撤退と人員削減、そして手持ち資産の売却を迫られる。企業から見たら今まで築いてきた資産や技術者を手放せということだから非常にきつい要請だ。
 
この度、ホンハイからは、1000億円規模の資本参加の話が出ている。ホンハイはシャープの技術が欲しいのであり技術者が欲しいのだ。リストラするより利用を考える。だからシャープは、経営者や従業員にとってメリットが大きいと思う。ただし、経営権が移譲する場合も考えられる。果たしてシャープはどちらを選ぶだろうか。