かくれ里

土曜日, 6月 06, 2015

中東呼吸器症候群(MERS)



韓国で「MERS」という病気が流行しているそうだ。この病気は、主に中東地域で感染が広がっているため「中東呼吸器症候群」と名付けられ、病原体は「MERSコロナウイルス」と呼ばれている。
 
主な症状は、38度以上の発熱、せき、息切れで、下痢などの消化器症状を伴う場合もある。風邪や肺炎などと区別するのが難しく、韓国で感染が拡大したのは早期診断と隔離が出来なかったからのようだ。
 
現時点、日本ではMERSウイルスの感染は報告されていないが、厚生労働省は中東地域を訪れる人は十分な予防対策を取るように注意している。日本へは中東地域を含む世界中から旅行客が訪れている中で警戒を怠ることが出来ない。
 
この病気は、ここ数年のうちに存在が知られた新しい感染症で、根本的な治療法や予防が可能な薬剤がなく、感染力の強さや発症した場合の死亡率もよく分かっていない。万が一の場合に備えて最低限の知識を得ておく必要があるだろう。