電氣柵による事故
川の近くで遊んでいた2組の家族ずれの父親二人が感電死した事件はなぜ起こったのだろうか。川岸には鹿よけの電氣柵が設置されていて、切れた電線が川の水に浸かっていたという。
野生鳥獣による農作物の被害額は、年間200億円に上ると言われている。動物よけの電氣柵の設置は急速に普及している。補助金制度を設け設置を奨励している自治体もあるようだ。
電氣柵はホームセンターなどで2~3万円で購入できる。正しく使えば人が柵線に触れても大した怪我はしない。ルール―を守り安全対策に留意すれば問題はないはずだ。
しかし、今回のケースは家庭用の100V電源を440Vに昇圧して継続的に電流を流していた。しかも漏電ブレーカーの設置はなく、危険を知らせる看板などもなかったという。この電氣柵を設置した住民は、安全対策が不十分だったとして重過失致死傷などで調べられるであろう。
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