かくれ里

土曜日, 8月 01, 2015

お花畑


 
 滋賀県と岐阜県の境にある伊吹山はお花畑が美しいことで有名だ。伊吹山にはこの山特有の植物が多い。石灰岩の山で、琵琶湖を通って吹いてくる冬の季節風がまともにあたる多雪地でもある。
 
日本アルプスからは少し離れた独立峰だ。  安土桃山時代には薬草園として使われていて、その頃帰化したと思われる植物が多く存在する。高山植物には「イブキ」を冠する和名が多いのも、植物学の聡明期にこの山から多くの植物が採取されたことに由来すると言われている。
 
 
盛夏には山頂のカルスト草原は一面のお花畑になる。主役は何と言ってもシモツケソウだろう。ところどころにクガイソウの紫や、その他の花々を従えてお花畑に君臨する。
 
伊吹山へは暫く行っていない。若いころは麓から歩いて登ったこともあるが、今は山頂直下の駐車場まで車で行ける。機会をつくって伊吹のお花畑を再度訪れたいものだ。