かくれ里

月曜日, 8月 24, 2015

鳥類標識調査



昨日は良い経験をさせてもらった。バンディング(鳥類標識調査)のことに興味があって少し調べてみた。捕獲した鳥には通し番号が刻印された金属リングの足環を付けて放鳥する。リングを付けた鳥が何処かで撮影されたり、回収されると、その個体の動向が分かる仕組みになっている。
 
この調査はヨーロッパで100年程前に始められた方法で、現在は世界中で盛んに行われている。わが国は1924年に始まった。1943年に戦争で中断されたが1961年から再開した。
 
現在は環境省がこの事業を受け持ち、(公財)山階鳥類研究所に委託して調査を継続している。1961年から2000年までに約300万羽が標識放鳥され、約1万8000羽が回収された。最近は全国で毎年20万羽が標識放鳥され、渡り鳥の渡りのコースなどが分かるようになってきた。
 
標識調査の許可を持った人をバンダーという。鳥類の識別について十分な知識を持ち、鳥を安全に捕獲して放鳥する技術を身に付けていることが必要だ。バンダーになるには、山階鳥類研究所が実施するバンディング講習会に参加してバンダーの資格を取得しなければならない。標識調査を実際に担っている人の殆どは、ボランティアバンダーたちのようだ。