水の事故
夏本番。全国各地では水の事故が発生しています。わが国では毎年およそ800人の犠牲者が出ている。これまでに発生した大きな事故を分析すると、ある共通点が浮かびあがるようだ。
多くの人が一度に犠牲になるのは、一人目が沈み、二人目、三人目が助けようとして深みに入り、次々と同じ結果になってしまうためだ。これを専門用語で「後追い枕水」というらしいが、慌てて救助に行くのは危険性が高い。
水難に遭った際にどのように助かればよいのか、全国の小学校などでは「ういてまて教室」が行われている。普段着の状態で溺れそうになった時、背浮きという状態で呼吸を確保しながら救助隊の救助を待つ訓練をする。目撃者からの掛け声は「ういてまて」だ。
人間は、胸に空気を貯めていれば、真水より軽くなり浮く。両手は広げ気味にして、息は常に貯めるようにする。「ういてまて教室」は海外にも広がっている。アジア各国でも指導員が誕生しているそうだ。
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